持ち山の木で家を建てる取組の家が完成しました。
~山の木が材木に生まれ変わる~
~伐採~ 山の取組はここから始まる
まず、鳥取式作業道(林道・・・山の条件による)を設けた後に木の伐採がスタートします。
伐採には適期があり、その時期は昔から冬季(9月~2月)とされています。
それ以外の時期は、木の活動が盛んで大量の水分・養分を必要とし、活発に生きています。
その水分や養分が狂い・割れ・カビの発生等の悪影響を与える原因になることがあります。
よって伐採に一番適しているのが冬季です。
~葉枯らし~ 木材に変わる準備期間
伐採をした後、枝や葉をつけたまま山に3ケ月以上放置して、葉が枯れるまで自然乾燥させることを葉枯らし乾燥といいます。
葉枯らしをすると木の種類によっては水分が3分の1近く減ります。
今のように重機の無かった時代は、木を軽くして運びやすくするために当たり前のように行われていました。
伐採されても木はまだ生きていて、光合成や葉の蒸散作用により乾燥され、含水率を平均的に一定の値まで下げることによって、収縮・反りなどの狂いが少ない木材になります。
更に木は自分を守るためフェノール成分を作り出し、カビや腐朽に強くなると共に色・艶・香りが良くなります。
~玉切り~ 丸太に・・・・・。
葉枯らし後枝や葉を落とし、木の特徴に合わせ規定の寸法に切断して素材丸太にすることを玉切りといいます。切断された丸太を玉といいます。
市場に出ているのは規定寸法です。「持ち山の木で家を建てる取組」をすると、必要なサイズを優先的にとることができます。