鳥取県木の住まいコンクール 最優秀賞受賞
地域木材供給システム 事業の経緯
私達は「健康で快適に過ごせる生活空間の提供」を信条とし、お客様の意見の反映と、健康面から天然木や自然素材の使用にこだわった家づくりを心掛けてきました。
建築の際に、土台・床の下地材等の部材に県産材を使用してもらうようお願いしてきましたが、その他の部分には県外産材や輸入材が使用され、長期間の使用においてはカビや腐れが生じる、といった課題が浮かび上がってきました。これは、「木材が育った環境と建築現場の風土とマッチしていないのではないか?」と考えるようになりました。
こうしたなか、お施主様が自己所有している山林から伐採した材木を使用した家創りを手掛ける機会を得ることが出来ました。
その結果は「地元で育った木」は、地元の気候風土そのものであり、自然乾燥で最適な材料となる事がわかりました。
私達のグループが目指す気候風土にマッチした住宅を提供するためには、規格外(寸法等)の材料が必要となりますが、伐採製材した木の品種や部位を適材適所に使用することで、無駄のない資材の有効活用とコストの削減、20年近く取り入れている直営方式を併用することで、大幅なコストダウンが実現しました。
よく「自分の山の木を使うと高くなる」という声が聴かれますが、そんなことはありません。私たちのグループはコストダウンを実証してきました。
今後は更なるコストの軽減と効率化を目指して、地元の山林所有者、林業家、製材所、工務店、設計事務所とが連携した「地域木材供給システム」を確立させ、「近くの山の木による家づくり」をシステム化していきたいと思います。
これによって、従来天然木といっても県外や海外からの輸入材であったものが、顔が見える地元建築材へと変わり、「安心」「安全」「快適」「長持ち」住宅が供給可能となします。
山が荒れている!!
山林所有者が所有の山林に関心がない。
木が枯れ、土砂災害の発生要因となりうる。
(鳥取式作業道)
森林浴!!
山を歩き、木の伐採・乾燥・製材・建築を
実際に見る事により山への関心・家への愛着が深まる。
山の循環システムの構築!!
山への関心が高まると、放置していた山の大切さがわかり、再生へと繋がる。
環境面○
〇 所有林や近くの山の木を有効活用することが出来る。
〇 長期間使用でき、建て替えの時の産業廃棄物を抑える。
〇 山林が整備され、二酸化炭素の吸収効果が高まる。
建築主○
〇 目で見える材料と建築業者で安心である。
○ 住宅建築の計画的な提案やスケジュールが可能。
○ 設計・工事価格の透明化が図れる。
○ 各種補助事業の活用が可能である。
○ コストの圧縮効果が最大限に引き出せる。
○ 各段階にプロの目や技が活き、無駄を最小限に抑えることが出来る。
笑顔が生まれる家づくり
・・・・・ 鳥取県の木を使用する ・・・・・
鳥取県の気候は、湿度が高く
夏・冬の温度差が激しい。
梅雨 湿度がとても高い。
夏 気温が40℃を超える時がある。
冬 気温が氷点下にもなる時がある。
家の寿命は、気候によって大きく左右される!!
県産材は、
鳥取県の気候に対応できる機能が備わっている。
(長持ちする家)
「近くの山の木で家づくり」 |
~ 幸せを運んでくる家 ~
小椋設計事務所
目 的 | 健康で快適な生活空間づくり |
スタンス | 消費者の要望を取り入れた提案 |
建 材 | 地元の木材を使用 全て無垢材(本物の木) 自然素材 |
自然環境 | 気候風土に適した構造 |
外 壁 | 杉板 |
耐 久 性 | 長期間の使用・増改築が可能 |
価 格 | お客様と相談(低価格) |
お客様との関わり | 一生のお付き合い |
・ゼロエネルギー住宅
住宅設計の機械的工夫(アクティブ)
・長期優良住宅
100年以上持続可能な長寿命住宅
・自立循環型住宅
住宅設計の自然的・気候的工夫
・CASBEE
建築周辺を含めた環境付加低減設計(パッシブル)
直営方式・一括請負方式
☆お客様と相談の上、決定しています。
[持ち山の木で建てた家の実例]
鳥取県木の住まいコンクール優秀賞
鳥取県木の住まいコンクール最優秀賞